うつ病は早めの治療が大切【心身ケアの扉】

笑顔

心の健康を守ろう

女医

現代社会と心の悲鳴

現在社会は昔に比べてゆとりがなくなっています。不景気のあおりを受けて社会で働く人々は日々バタバタと仕事に追われて休日を返上して働き詰めの人も少なくありません。そのような人々が増える中で過労やストレスで体調を崩す人も多くなっています。体調不良の内容は様々ですが、風邪や腹痛、頭痛などといった身体的症状を主として、短期間の安静や場合によっては受診して投薬することなどによりすっきりと回復する場合はまだ軽症です。これに対して、同じく頭痛や腹痛などの身体的症状がありながら、安静にしてもなかなか回復しない場合や、受診や投薬などの治療効果が満足に得られず、長引く上に倦怠感や優うつな気分が長引くなどの精神的症状も出始めた時には要注意です。その場合、単なる疲労だけでなく心の病であるうつ病の可能性も否定できないからです。もしくはうつ病の診断までには至らなくても、何らかの心のSOSかもしれず、そんな時は、心療内科や精神科などの専門家に受診して的確な診断や治療を受けることが大切です。そうすることにより、うつ病という状態に陥る前に回復できる場合も少なくないからです。とはいえ、近年ではその日々の忙しさや苦悩が当たり前になっている為、自分がストレスにさらされている事すら自覚できないでいる人も多いというのが現状です。そんな状態で、心身に出る様々な不調をとだましだまし付き合っているうちに心がパンクしてうつ病という形で悲鳴を上げるというケースが最も多くなっています。この状況は今の社会情勢から考えても、今後も続きうつ病にかかる人も増えていくと思われます。

社会全体の取り組み

だんだんと増えつつあるうつ病の症状とはどのようなものなのでしょう。うつ病の診断には、いくつかの項目があります。主に、やる気が出ない、流行に疎くなる、等の精神的症状でその症状の複数があてはまり、一定期間以上にわたって持続する場合に診断されます。現代社会はストレスを自覚する暇もないほどに忙しい現状ですが、逆にその中で、うつ病等の心の病について警鐘を鳴らす企業やマスコミなどの影響で、自分自身の心の健康を積極的に考えようとする人が増えてきている傾向にもあります。上記のようなうつ病診断の項目に自分自身がどの程度あてはまるかなどのチェックシートがあり、ふとした時に家庭でもセルフチェックが手軽に可能な状況も出て来ています。また、企業全体でそこの従業員に対して、通常の健康診断と並行して心の健康状態の調査をしたり、その企業専属のカウンセラーなどを配置し、日々を通して心のケアを重視しているところも増えてきています。このように、うつ病に陥る前に、またはうつ病になったとしてもその症状が重くならないうちにフォローできるようにと社会全体で取り組む傾向もみられているのです。たかが心の病と放置してしまい、症状を重くすれば最悪の場合死に至る危険もあるうつ病ですが、日々心の健康を意識することでそんな状況も回避できます。その他には、苦しくなる前に自分の変調に気が付けるように常に自分自身の心身の声に耳を傾けながら可能な限り規則正しい生活を送り、リラックスしてストレスから身を守るように心がける事も大切です。